繊維・ファッションの業界紙、繊研新聞の「ものづくり最前線」のコーナーに、遠州産地活性化の取り組みが大きく取り上げられました。
遠州産地の魅力発信、産地存続のため、アパレルブランドを立ち上げられたHUIS(ハウス) さん。
古橋織布はありがたいことに2014年の立ち上げ当初から、シャツ生地からパンツ、アウター素材まで幅広く提供させていただいています。
HUISさんは、この9年で急成長され、“ものが売れない”と言われる時代に、全国の百貨店からも引く手数多の浜松市に拠点を置くアパレルブランドです。
素材の一部でしかない「織物」。
最終製品にタグ付けされる”made in 〇〇”は「最終縫製地」であり、織物の産地や、製造元が表記されることはありません。
だからこそ、一般消費者の私たちは、遠州織物が「どのブランドに使われているのか」「どんな製品になっているのか」「どこで買えるのか」を知るすべがありません。
それが故に、川上の織物メーカーに関心を持つ若者が少ない。後継者不足。低賃金。廃業。。。
知らず知らずのうちに、世界に誇る日本の優れた技術やものづくりが、ファストファッションや海外製品におされ、衰退していく。。
“それをどうにかして食い止めたい!”
“遠州織物の本物の価値を知って欲しい!”
そんな想いで、立ち上がったブランド、HUISさん。
コロナ禍でも、その人気は劣らず、むしろ、売り上げは伸びる一方。
HUISさんの魅力は、背丈や世代を選ばないデザインだけではなく、「素材となる生地の希少性や作り手の思いを代弁して一般消費者にしっかりと伝える」ところにあります。
一緒に店頭に立たせてもらいましたが、「伝える」という熱量が半端ないです。
服のデザインだけでなく、原料から生地の魅力、産地の現状まで、まるで作り手の顔が見えるような、伝道師のような語り部です。
古橋織布もこの遠州産地存続のために、できる限り協力させてもらおうと思っています。
浜松に戻って10年。お先真っ暗だった遠州産地も、後継者が戻ってきたり、最近は少し明るくなってきました。
でもまだまだ課題はたくさんあります。タテ糸の準備工程や整理加工場の後継問題や高齢化など。。
産地存続のため、できることから、今すぐ!動かないと!!という現状です。
7/21〜24は、地元遠鉄百貨店にて『サンチノ』というポップアップが開催されます。
HUISさんはもちろん、織物メーカーである私たち古橋織布や、カネタ織物さん、 和田染工さんも 製品販売します。 良かったらぜひお越しください。