古橋織布の4代目社長が3日間つづけて特集されました。

社長は、恥ずかしいと言っていましたが、せっかくなのでこっそりお知らせします。

4代目社長、古橋佳織理は浜松市雄踏町にある織屋のひとり娘として生まれ育ちました。

家の目の前には織布工場があるのが当たり前の景色。両親、祖父母、親戚が織布工場を営んでいました。

学生になると、英語に興味をもち高校は、浜松市唯一の英語科がある進学校へ。

大学は、関西の外国語大学へ進学しアメリカ留学を経験、英語漬けの毎日を送る学生時代でした。

就活では、日本の優れた技術を海外に伝えたい!という思いを強く抱き、輸出に強みを持つ国内メーカーに就職。

海外営業部で働くこと3年、実家の織布工場に服飾の学校を卒業したばかりの東京出身の若い子が入社したと両親から話を聞きました。

海外のトップブランドに採用されていることは知っていましたがわざわざ若い子(濵田さん)が入社を熱望するほど魅力的な会社なんだと改めて気づかされました。

就活時代の「日本の優れた技術を海外へ伝えたい!」という当時の思いも蘇ってきました。

そんな会社をなくしてはいけないと強く思い、26歳で実家に戻り繊維の知識がゼロからスタート。

両親や濵田さんから、染色加工や素材の特性、番手などさまざまな事を学び35歳で事業継承しました。

父がこだわり続けてきたシャトル織機によるものづくりの土台は継承しつつ、生産稼働率50%ほどだった生産管理体制を整え今はフルで稼働できるよう立て直しました。

織物は、紡績、整経、サイジング、染色整理工程など多くの職人が携わっている尊いもの。

そうしたモノ作りを維持していくには産地全体で儲かる仕組みをつくらなければなりません。

遠州産地に就職したい!という若い子を増やし、この産地を守ることを目標にまい進します。