静岡県浜松市生まれ、東京藝術大学大学院卒のメディアアーティスト・永田風薫さんは、ご自身の祖父母が織屋を営んでいたという背景から、現代にも残る古橋織布のシャトル織機などの繊維にまつわる実際の「音」を採取して、音楽作品を制作されました。

永田さんは、つい最近まで地元浜松が織物の産地だと知らなかったそう。

大学生時代に、テキスタイルを学ぶ他県の友人から聞かされ、初めて知ったとのこと。その後、お祖母様から昔の生活や街の様子を聞く中で、ご自身のルーツにも繊維があったことを知ります。

祖父母の代で廃業されたそうですが、50人近くの割と大きな織屋さんで、県外から多くの女工さんを雇い入れ、ガチャマン時代を支えた織屋さんの一つでした。

そして、遠州織物に携わるアーテイストの桂川さんと出会い、遠州産地の現状を知り、メディアアーティストとして何か力になれたらと、この作品を制作し、地元の浜松で発表されました。

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永田風薫さんのサウンド・インスタレーション作品
「家政 – 部屋と声、動作のためのサウンドトラック」を本日から公開しています。
浜松市を中心とした遠州地域の紡績業に関するリサーチにもとづく、カード形式の戯曲を手に取ってご覧いただけます。
会場内に流れる、戯曲をもとにしたサウンドとあわせてご鑑賞ください。

《関連事業》
●永田風薫 アーティストトーク
2/22(土)13:00~14:00
無料/展覧会会場にて開催
※申込優先、当日に席がある場合に限り当日参加可能です。
※アーティストトーク開催中は作品の鑑賞ができなくなります。前後の時間でご鑑賞ください。

展示情報:
『家政 – 部屋と声、動作のためのサウンドトラック 永田風薫』
The Home Economics
A Soundtrack for Room, Voice, and Motion 
Fuka Nagata

会期:2025年2月21日(金) – 3月2日(日)
時間:10:00~21:00
会場:鴨江アートセンター 1階 ロビー

<アーティスト プロフィール>
永田風薫 NAGATA Fuka
@yawn_taro
メディアアーティスト。1998年 静岡県浜松市生まれ。2021年 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。2024年 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。
都市空間に流れる音や音楽を扱った作品制作やエレキギターの演奏を通して、音が持つ社会的な力や政治性について考えている。

詳細はwebページよりご確認ください。
https://kamoeartcenter.org/events/20250221-fukanagata/

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主催:浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)